電柱詩人 on Hatena_Blog 

たとえ人が私を見て 「醜い」と眉を顰めたとしても 私はそこに立ち続ける

ここまで歩いてきたのだもの、ここから先だって行けるだろう

出かけよう
遠くへ行こう
ここではない所へ


そう思って、ずっとバスを待っているんだ。



雨が降っても
日が照っても
月が冴えても


一人きりで、ずっとバスを待っているんだ。



誰かに連れて行って貰いたくて
自分だけで進む勇気はなくて
それでも進みたくて


そう願って、ずっとバスを待っているんだ。

カクヨムに小説を投稿しています。

はてなダイヤリーへの投稿が久しぶり過ぎて、簡単なはてな記法をすっかり忘れている神光寺です。

カテゴリ分けの方法はこれで良かったのでしょうか(苦笑)
*1


さてこの度、はてなさんとKADOKAWAさんがタッグを組んだ小説投稿サイト「カクヨム」のアカウントをとりまして、
小説をちまちまと投稿しております。
https://kakuyomu.jp/
小説(神光寺かをり) - カクヨム

と、申しましても、すでに自分のサイトで公開済みであったりするものを再掲載する形ではあるのですけれども。


現在、以下の作品をカクヨムで公開しております。

真田源三郎の休日(神光寺かをり) - カクヨム
これは、真田信幸による「慌ただしき十六歳の夏」の回述である。

知流姫(神光寺かをり) - カクヨム
古い町にくらす「老婦人」が、「往診の医師」に語る身の上話。


ご笑覧頂ければ幸いです。

*1: 最初の投稿では、[]の全角半角を間違えており、ちゃんとカテゴリ分けができていなかった模様

にじむ。


眩しくて目を閉じた。


薄く開けた瞼の向こうに、
あなたの顔がぼやけて見えた。


冷たい月影から顔を逸らした。



暗闇で目を閉ざした。


重たく下ろした瞼の裏に、
あなたの顔は浮かばない。


仄温かい暁暗に顔を上げた。

たそかれ


また明日
また明日


そう言って、手を振った。


また明日
また明日


明日はいつやってくる?


また明日
また明日


そう言って、見送った。


また明日
また明日


明日はいつかやってくる。


独擅場


這い上がって、齧り付いて
駆け上がって、上り詰めて


追いかけて、追い抜いて
追い立てられて、打っ千切って


あそこを目指して、あそこを目掛けて
ここにたどり着いて、ここを守り抜いて


上に誰もいないことに気付いて、
横に誰もいないことに気付いて、
下に誰もいないことに気付いた。

道なり

右へ、左へ
ふらふらするのは
僕の足だろうか。


僕の視線は
一点を見ているのに。



右へ左へ
ぐらぐらするのは
僕の頭だろうか。


僕の顔は
前を向いているのに。