電柱詩人 on Hatena_Blog 

たとえ人が私を見て 「醜い」と眉を顰めたとしても 私はそこに立ち続ける

私の空

そう、これが私の空。 小さい頃から見上げている空。遮るもののある空。 邪魔するもののある空。 誰かの何かが見える空。 息の詰まる空。 安堵する空。これが私の空。photo by 賑町笑劇場>交差するが、交わらない 電柱詩人にご投票頂ける場合は↓こちらのバ…

「アルファポリスWebコンテンツ大賞 第2回アート大賞」にエントリーしました。

「アルファポリスWebコンテンツ大賞 第2回アート大賞」に 電柱詩人と賑町笑劇場 でエントリーいたしました。 電柱詩人への投票は↑こちらから。 賑町笑劇場への投票用バナーは、賑町笑劇場のトップーページにあります。なお投票するためにはアルファポリスへ…

せのび

いつだってあなたはわたしのことをこどもあつかいで ほほへのきすだってゆるしてくれない だからじゃれつくふりをして おおきなせなかにくちづける それだってきづかないって わかってる photo by 賑町笑劇場>電柱とキバナコスモス

さくら、あさがお

まとわりつく君を 振り払ってしまうには惜しくて なすがままに、されるがままにそれでも 風にゆられる自由を捨てることはできなくて 吹かれるままに、揺れるままに

今は眠る

これは無価値と、誰が決めた? これで終わりと、誰が認める? 折れても錆びても腐っても 昨日のことなど知るものか 明日にはならねば判らない photo by 賑町笑劇場>古い柱(電柱か?)

遠いあなたの叫びが聞こえ 遠いあなたの姿が見える。 私は独り耳を澄まし 私は独り瞳を凝らす。 私の胸を揺さぶる音は 誰かの心も激しく揺する。 私を高揚させる光は 誰かの気持ちも彼方へ運ぶ。 私は独り立ちすくみ 私は独り憧れる。 photo by 賑町笑劇場>…

揺れる、揺れない

北の風にちりん。 南の風にちりん。 誰が来てもちりん。 みんなに答えて愛されて。 西の風をすぅ。 東の風をすぅ。 誰が呼んでもすぅ。 愛想が無くて頼られて。 photo by 賑町笑劇場>軒先の風鈴

右に行こうか左にしよか 通せんぼの意地悪さん 右に行こうか左にしよか ぐるぐる巡って堂々巡り 右に行こうか左にしよか きっとどちらも遠回り 右に行こうか左にしよか 覚悟を決めて正面突破 右に行こうか左にしよか いっそ止まってみましょうか photo by 賑…

手伝うことになりそうです。

真田幸村から丸窓電車までOK。

その時まで

一緒にどこかへ行きましょか いえいえここにおりましょう じっとしているだけですか 二人でいればそれも良し 闇夜は寂しくないですか あなたが照らしてくれるでしょう 夜風は冷たくないですか 私が防いで上げましょう それではここにおりましょか 一緒にここ…

巡り巡る

ここで起きていることが ここでは見えないことがある あちらで起きていることが ここでも見えることがある 的を外れた投擲も 必ずどこかに落ちるはず 望みは薄いと解っても 願わなければ叶わない 遠く遠くのこの声が きっと届くと信じてる 遠く遠くのこの声…

双極性

時々思うのです 私は孤独の中にいると。 とても寂しく思うのです 時々思うのです 私を一人にしておいてくれと。 とても煩わしく思うのです 時々思うのです みなが私を嫌っているのだと。 とても苦しく思うのです 時々思うのです だれかが私を待っているのだ…

放課後

お山のてっぺん夕日を送る 背中に夜が駆けてくる 今日はお終い お家へ帰ろ 手を放しても大丈夫 明日になったらまた会える 離れた手を振り さようなら photo by 賑町笑劇場>遊具 お山の向こうに陽は落ちて

ぐるぐる

のぼって、のぼって 何処へ行く 巡って、巡って ここに来る 走って、走って 何処へ行く たどって、たどって ここに来る いけない、いけない 振り向くな そこに、見えるは 明日の道 photo by 賑町笑劇場>急で細い階段

ずっと一緒にいたいから

ここからせいのの用意ドンで、 次の電柱まで駆けっこしよう。 次の電柱に付いたらどうするの? 次の次まで鬼ごっこしよう。 鬼に捕まったらどうするの? そのまた次までお散歩しよう。 そのまた次まで来ちゃったら? 日蔭に座って一息しよう。 日が暮れちゃ…

後、時々、所により。

ピーカンばかりは続かない じとじとばかりも続かない 空は真っ青とは限らない 曇天真っ黒とも限らない お散歩日よりの三歩先 馬の背分けの夕立だ 濡れちゃ困ると逃げても無駄さ 土砂降り雨は早足だもの ここらで止まって雨宿り 雲が駆けるを高みの見物 雨に…

酸っぱい葡萄

なぁに あちら側はあちら側で こちら側と違った 面倒があるに違いない それで あちら側はあちら側で こちら側を覗いては 想像しているに違いない そうさ あちら側もこちら側も 似たり寄ったり きっとそうに違いない photo by 賑町笑劇場>水たまりに街灯

人が動くと書く。

一緒に起きて一緒に食べて それぞれ勤めて一息入れて ご飯作って一緒に食べて 顔を見合わせあははと笑い 揃ってぐっすり眠りに就いた 今日も明日も明後日も 毎日そんな日でありますように photo by 賑町笑劇場>屋根の上の夕暮れ

ヨハネの子

最初から誰も届かない場所にいて 最後までてっぺんに立っていて 最近になってちょっとだけ降りてきたと思ったら 最終的に届かないところに戻っていった。 photo by 賑町笑劇場>後光(ハロ) Jackson→Jack-son(ジャックソン:ジャックの息子) Jack→ジョン…

独り

あなたが来るのを待ちましょか それとも迎えに行きましょか みんなで帰って来ましょうか みんなで遠くへ行きましょか 独りで此方に居りましょか 独りで彼方へ行きましょか photo by 賑町笑劇場>電柱の上

タイマー

人生 良いことばっかりじゃないけれど 悪いことばっかりでもないと思う 今日も一日頑張ったんだ 明日の一日頑張れない筈もない 今夜はもう寝ちまおう 嫌でも朝はやってくる photo by 賑町笑劇場>工場前の外灯

縛る、結ぶ、繋ぐ

雁字搦めの拘束か。 離れたくない羈絆か。誰かのための奮闘か。 自分のための奮励か。知らぬ存ぜぬ関知せぬ。ただここにいて、雨を待つ。 ただここにいて、晴れを待つ。photo by 賑町笑劇場>曇り空(電線と電柱)

平行線・垂直線

永遠に近付かないけれど 永遠に寄り添う。 ほんのひととき交わるけれども 永劫に離れてゆく。 どちらが幸せ? なんて、野暮な質問。 photo by 賑町笑劇場>交差する電線

誰の頭上にも太陽は容赦なく輝く

それぞれに役目があって それぞれの仕事をこなす それぞれの思いを抱いて それぞれに見上げる空は ただ一つの深い青 photo by 賑町笑劇場>火の見櫓と電線と

咲く

何処を見ている? 何を見ている? 誰もが目を奪われるものを 何故見つめない? 誰もが気にもとめぬものを 何故眺める? そこに何がある? それが何になる?photo by 賑町笑劇場>曇り空と薔薇

交錯

こんがらかってややこしい 八方塞がりどん詰まり 何がなにやら 何処へどうやら さっぱり糸口つかめずに ちっとも出口が見つからず いっそこのままこの場所の 轍の中のど真ん中 寝っ転がって考えよう photo by 賑町笑劇場>電線

ある日の終わりに

よくぞここまでたどり着いたな。 ここがどん突き これでお終い。 さあ、どうする? そうかここから走り出すのか。 ここが初っぱな ここから始まり。 さあ、どうする? photo by 賑町笑劇場>冬の日の電信柱

揺れる

あちらからもこちらからも責め立てられて あちらにもこちらにも言い訳をして 確かにそこにあっるものがとても信じられず 確かにそこに見えるものをどうしても否定したい それでも地面はここにあって 空はあそこにあって この指先には誰かがいて 誰かの視線の…

口に出せない

あなたはそんなに小さな体だったでしょうか? あなたはそんなに軽い体だったでしょうか? あなたはいつからそんなに小さな体になってしまったのでしょうか? あなたはいつからそんなに軽い体になってしまったのでしょうか? photo by 賑町笑劇場>黄昏

影響力

大海原の高波のような 波風立てるのは無理だから 轍の水溜まりが揺れる程度の 小さな波を起こそうか それでも水馬、棒振にしてみれば 天変地異ほどのビッグウェイブ photo by 賑町笑劇場>水たまり