電柱詩人 on Hatena_Blog 

たとえ人が私を見て 「醜い」と眉を顰めたとしても 私はそこに立ち続ける

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

後、時々、所により。

ピーカンばかりは続かない じとじとばかりも続かない 空は真っ青とは限らない 曇天真っ黒とも限らない お散歩日よりの三歩先 馬の背分けの夕立だ 濡れちゃ困ると逃げても無駄さ 土砂降り雨は早足だもの ここらで止まって雨宿り 雲が駆けるを高みの見物 雨に…

酸っぱい葡萄

なぁに あちら側はあちら側で こちら側と違った 面倒があるに違いない それで あちら側はあちら側で こちら側を覗いては 想像しているに違いない そうさ あちら側もこちら側も 似たり寄ったり きっとそうに違いない photo by 賑町笑劇場>水たまりに街灯

人が動くと書く。

一緒に起きて一緒に食べて それぞれ勤めて一息入れて ご飯作って一緒に食べて 顔を見合わせあははと笑い 揃ってぐっすり眠りに就いた 今日も明日も明後日も 毎日そんな日でありますように photo by 賑町笑劇場>屋根の上の夕暮れ

ヨハネの子

最初から誰も届かない場所にいて 最後までてっぺんに立っていて 最近になってちょっとだけ降りてきたと思ったら 最終的に届かないところに戻っていった。 photo by 賑町笑劇場>後光(ハロ) Jackson→Jack-son(ジャックソン:ジャックの息子) Jack→ジョン…

独り

あなたが来るのを待ちましょか それとも迎えに行きましょか みんなで帰って来ましょうか みんなで遠くへ行きましょか 独りで此方に居りましょか 独りで彼方へ行きましょか photo by 賑町笑劇場>電柱の上

タイマー

人生 良いことばっかりじゃないけれど 悪いことばっかりでもないと思う 今日も一日頑張ったんだ 明日の一日頑張れない筈もない 今夜はもう寝ちまおう 嫌でも朝はやってくる photo by 賑町笑劇場>工場前の外灯

縛る、結ぶ、繋ぐ

雁字搦めの拘束か。 離れたくない羈絆か。誰かのための奮闘か。 自分のための奮励か。知らぬ存ぜぬ関知せぬ。ただここにいて、雨を待つ。 ただここにいて、晴れを待つ。photo by 賑町笑劇場>曇り空(電線と電柱)

平行線・垂直線

永遠に近付かないけれど 永遠に寄り添う。 ほんのひととき交わるけれども 永劫に離れてゆく。 どちらが幸せ? なんて、野暮な質問。 photo by 賑町笑劇場>交差する電線

誰の頭上にも太陽は容赦なく輝く

それぞれに役目があって それぞれの仕事をこなす それぞれの思いを抱いて それぞれに見上げる空は ただ一つの深い青 photo by 賑町笑劇場>火の見櫓と電線と

咲く

何処を見ている? 何を見ている? 誰もが目を奪われるものを 何故見つめない? 誰もが気にもとめぬものを 何故眺める? そこに何がある? それが何になる?photo by 賑町笑劇場>曇り空と薔薇

交錯

こんがらかってややこしい 八方塞がりどん詰まり 何がなにやら 何処へどうやら さっぱり糸口つかめずに ちっとも出口が見つからず いっそこのままこの場所の 轍の中のど真ん中 寝っ転がって考えよう photo by 賑町笑劇場>電線

ある日の終わりに

よくぞここまでたどり着いたな。 ここがどん突き これでお終い。 さあ、どうする? そうかここから走り出すのか。 ここが初っぱな ここから始まり。 さあ、どうする? photo by 賑町笑劇場>冬の日の電信柱

揺れる

あちらからもこちらからも責め立てられて あちらにもこちらにも言い訳をして 確かにそこにあっるものがとても信じられず 確かにそこに見えるものをどうしても否定したい それでも地面はここにあって 空はあそこにあって この指先には誰かがいて 誰かの視線の…

口に出せない

あなたはそんなに小さな体だったでしょうか? あなたはそんなに軽い体だったでしょうか? あなたはいつからそんなに小さな体になってしまったのでしょうか? あなたはいつからそんなに軽い体になってしまったのでしょうか? photo by 賑町笑劇場>黄昏

影響力

大海原の高波のような 波風立てるのは無理だから 轍の水溜まりが揺れる程度の 小さな波を起こそうか それでも水馬、棒振にしてみれば 天変地異ほどのビッグウェイブ photo by 賑町笑劇場>水たまり

probably

どこかに通じていると思う。 たぶん、きっと。 違う場所かも知れないけれど 離れた場所かも知れないけれど 元いた場所かも知れないけれど どこかにたどり着けると思う。 たぶん、きっと。 photo by 賑町笑劇場>田舎道

ニュークリア・フュージョン

遙か彼方で 凄まじいことが起きていて 気付かないままに 恩恵を受けているphoto by 賑町笑劇場>光が飛散する

繰り返す

今まで幾つ夕日を見送ったかって? 朝日を出迎えたのと同じ数だけさ。photo by 賑町笑劇場>電柱の向こうに沈む夕日

Déjà vu

いつかどこかで見たような つい昨日のことだったろうか それともずっと以前のことなのか あれはこの世にすでに無い物か確かどこかにいたような 遠い昔のことだったろうか それとも明日のことなのか これはこの世に未だ無い物かphoto by 賑町笑劇場>電線と割…

ここは覚悟の決め所 暁目指して走るのか 旭に背を向け進むのか 右に折れるか 左に行くか いっそぴたりと止まろうか。photo by 賑町笑劇場>国道18号線 田町交差点

隙間

あそこから何か落ちてきそうで 手を伸ばしてみても きっと何も起きないと わかってはいるけれど それでも眺めていたくてphoto by 賑町笑劇場>切り裂く

視覚

在るもの無いもの見えていて 無いもの在るもの見えなくて 目に映っても見ておらず 目に入らなくても見てしまう 脳漿の裏から消え失せて 方寸の奥に焦げ付いたphoto by 賑町笑劇場>屋根の上の幻日

何処までも

遠くへ、遠くへ 遙か彼方へ 続く、続く つい此方までphoto by 賑町笑劇場>晴天を突き刺す鉄塔

似た者同士

似ている所があったから惹かれたのでしょうか。 惹かれたから似ている所がわかるのでしょうか。 それとも 一緒にいたから似てきちゃったのでしょうか。 そうだとしたら これから先、もっとずっとそっくりな 瓜二つになって行くのでしょうか。 楽しみ、楽しみ…

やれるだけのこと

幾分かお手伝いしましょう。 不安なときに、心配なときに。 手を引っ張って 体を張って 守って差し上げることは 到底できませんけれども。 それでも 幾分かお手伝いしましょう。 ちょっとだけ、見晴らしが良くなるように。 photo by 賑町笑劇場>カーブミラー